肝臓移植の歴史

解説

1963年、スターツル(当時コロラド大学、後にピッツバーグ大)は世界で初めての肝臓移植を行った。患者は胆道閉鎖症の幼児で、移植直後に死亡したが、スターツルはその後も肝臓移植を続け、1967年には 400日生存という結果を得た。1980年、スターツルは肝臓移植にシクロスポリンとステロイドを併用し、好成績を得た。スターツルの報告によると、肝臓移植の1年生存率がアザチオプリンの使用では38%だったのが、シクロスポリンで78%と、飛躍的に向上した。肝臓の移植手術は非常に難しい技術を要するが、主にスターツルとロイ・カーン(ケンブリッジ大)の2人によって推進され、1970年代の終わりまでに手技はほぼ確立された。
1964年には千葉大学の中山恒明教授らによって、日本で初めての肝臓移植も行われたが、患者は5日目に死亡した。第2例は1969年に行われた。以後、1993年まで死体からの肝臓移植は行われていない。

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