フロッピーディスクの歴史

解説

フロッピーディスク は、磁気ディスクの一種で、プラスチック製のケースに磁気ディスクの小円盤を入れ、円盤の片面ないしは両面に同心円状に信号を記録する媒体。日本工業規格 (JIS) の用語集では「フレキシブルディスク」と「フレキシブルディスクカートリッジ」。
フロッピーディスクの歴史は以下のようになっています。
フロッピーディスク年表
1970年IBMによって370モデルのIPLローダーとして8インチのIBM23(23FD-2)フロッピーディスクが開発された。容量は80キロバイト。
1972年IBMから新たな8インチのIBM33フロッピーディスクがが発売。容量400KB、ディスケット1枚で1900枚のパンチカードに匹敵するデータを格納できる、
1976年IBMは8インチのディスクを両面化し容量を800KBとしたIBM43フロッピーディスクを開発。
1976年米シュガートアソシエイツは、SA-400と呼ばれる5.25インチのディスクとドライブを発表・発売した。当初は容量が109.4KBと小さく、8インチドライブと互換性がなかった。
1977年IBMから8インチディスクをさらに倍密度化して1.6MBのIBM53フロッピーディスクが登場。
1980年米シュガートアソシエイツから5.25インチのディスクの両面・倍密度として容量を約4倍の437.5KBとしたSA450が発売。
1982年日本では電電公社(現在のNTT)が8インチドライブと互換性のある5.25インチ 2HDドライブの開発。ディスク容量は1.6MB。発表当時は電電公社フォーマットドライブとも言われた。
1980年ソニーが3.5インチ(90mm)のディスクを開発。マイクロフロッピーディスクとも呼ばれる。外径90mm、内径25mmと言うサイズは、ソニーのプロジェクトリーダー中山正之が、本人の言葉によれば「えいやー」と決めたものであり、結局それが変更なく標準と落ち着いてしまった。
1981年ソニーが3.5インチ(90mm)のディスクを英文ワープロ「シリーズ35」の外部記録媒体として採用・発売。IEEEの学会発表。
1982年3.5インチディスクはソニー製のSMC-70に最初に搭載。ヒューレット・パッカードへ3年間に27万台の供給契約を締結。
1982年「マイクロ・フロッピー・スタンダード・コミッティ」(Micro Floppy Standard Committee)結成。
1983年3.5インチディスクはをアップルが導入。マッキントッシュに採用を決定され、ソニーは世界一のフロッピーディスクドライブ製造会社となる。
1984年アップルコンピュータのMacintoshが3.5インチ(400K)を採用。
1984年ソニーが3.5インチディスクのシャッター自動化、トラック数を80に規定、プロテクトのセンサー透過型、の3点を変更し、「マイクロ・フロッピー・スタンダード・コミッティ」より全米規格協会(American National Standards Institute:ANSI)に3.5インチ規格を提案。ISO会議で規格が承認された。
1986年IBMはPC Convertibleで3.5インチ 2DD(720KB)を採用。
1987年IBMはPS/2とPS/55の全モデルで3.5インチを採用。下位機種は2DD(720KB)、上位機種は2DD(720KB)および2HD(1.44MB)を搭載した。
1995年ディスクが年間約45億枚
2002年ディスクドライブ年間約14000台
2009年日立マクセルと三菱化学メディアがFD生産から撤退。
2011年最後までFD生産を続けたソニーもFDの生産を終了。


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